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三原の情報&魅力をSNSで発信! 動画でまちを盛り上げる噂の仕掛人


この記事は、2022年2月取材時点での情報です


【まちづくり】
muvies(ムービーズ)広島オフィス
戎正人(えびす まさと)さん

最近、三原の魅力を伝える数々の動画が話題になっています。 風景や建物、食べ物、人物などを独特の視点で映像化し、世界中に配信しています。この動画を撮影しているのが、東京から帰郷した、動画クリエーターの戎正人(えびす まさと)さん。戎さんが撮影スタジオとしても利用する三原駅前の『サテラス』で、動画づくりのこだわりや三原の町への思いをお伺いしました。

戎さんが撮影スタジオとしても利用しているレンタルスペース『サテラス』。三原駅前にありアクセスも抜群


自分なら三原の良さをもっと発信できる!

三原で生まれ、兵庫県で育った戎さん。もともとは飲食関係の仕事に携わっていましたが、「これからは動画の時代が来る!」といち早く着目し、映像の仕事に転職。神戸の映像制作会社に入社した戎さんは、ブライダルムービーを中心に企業動画、テレビ・ウェブCM、有名アーティストのMVなど、幅広い分野の映像を制作してきました。

動画制作を仕事にしようと舵を切った時はまだYouTubeが世間で認知される前。その先見の明には驚かされる

38歳で退職し、2017年、東京で映像制作会社『muvies(ムービーズ)』を設立。長年の経験を生かし、独立後も東京で動画を制作し続け活躍していた戎さんですが、2020年に第2の拠点として、生まれ故郷の三原へオフィスを構えました。なぜ三原を拠点に選んだのでしょうか?

「西日本豪雨災害の時、東京まで情報が全く届かなかったんです。親に連絡すると「大丈夫」というので、安心していたら、実際はものすごい被害だった。この時、三原の情報が取得しにくいのは、情報を発信できる人がいないんじゃないかと思ったのがきっかけなんです。」 

豪雨災害での気づきに加え、コロナウイルス感染症が広まり始めた影響で東京での仕事の減少を予測し、仕事のスタイルを変えなければと考えられていたそうです。「東京に比べて三原では、動画を使った広告や、SNSでの情報発信が少ないと感じ、自分なら動画を使って情報の発信に役立てると感じました。」。

仕事の相棒であるカメラやドローンは使いやすさを重視して選んでいる


クリエーターというより、動画に特化した広告代理店

三原へと帰郷し「まずは市民が生活の中で楽しめるものを」と始めたのが、飲食店のPR動画の撮影でした。三原市内の飲食店をPV風に撮り、SNSやYouTubeなどで発信。その数は、トータルで40件にも上ります。

「三原のまちがちょっとざわついたそうです(笑)。物珍しさもあったと思いますが、こんなことができるんだ!と、皆さん驚かれていました」。動画の反響はかなり大きかったそうで、この動画をきっかけに、「三原にすごい動画を撮る人がいる!」と名前が広まり、撮影の相談も増えました。

「動画クリエーターと呼ばれることも多いですが、自分としては動画に特化した広告代理店だと思っています。自分が作った動画によって、お店にお客さまが入り、三原のまちが盛り上がっていく。動画で情報発信する楽しさをたくさんの人に知ってもらいたいです」。

三原でお気に入りの場所は、須波エリア。「海と山のロケーションが最高ですし、まだ開発されていないワクワク感もあります」

東京と三原の2拠点での活動は、年々、三原での仕事の割合が増えているそうです。三原の人々の心を掴んでいる戎さんの動画、作るうえでのこだわりを聞いてみると、「映画のような空気感。日常が非日常にみえるように心がけています。人物を撮る時は、表情や心が動く瞬間を意識して、自然なカットを取り逃さないようにしています」とのこと。彼が手がけた映像を見ると心が揺さぶられるのは、三原の美しいロケーションに加え、短い中にも映画のようなストーリー性が感じられるからかもしれません。


地域の広報活動にも積極的に参加、まちの魅力を市民と仲間と発信中

「三原はいいものがたくさんあるんだから、もっと発信するべきなんです。すごくもったいない」と話す戎さん。三原のまちの魅力を市民や地元企業と一緒に発掘し発信する「三原市シティプロモーション推進事業」の仕事にも精力的にも関わっています。

現在では、自然、寺社、人物などさまざまなジャンルの動画を撮影するために、山から海まで、三原のまちを走り回っているそう

映像を使ってまちの情報を発信したり、高校生が映像を制作するプロジェクトの外部講師として、生徒たちのサポートを行っています。また、”三原に刺激を”をコンセプトに活動する市民団体「ミハラスパイス」にも所属。建築家やデザイナー、料理人など、約12人の仲間と一緒に、地域を盛り上げる活動を行っています。

2021年は、市民やアーティストがデザインした約100体のダルマを展示するイベント「DARUMART(ダルマート)」や、三原やっさ祭りの再開を願う市民の声を集めたポスター制作などを企画。アイデアに富んだユニークな企画は、市内外からも注目を浴びています。

今後は、三原・尾道・福山など近郊の動画クリエーターと一緒に、備後エリアの情報発信を強化していくのも今後の展望のひとつだそうです。まだまだ以前のようにお出かけできない今、戎さんの動画を視聴して、三原に行った気分を味わったり、三原の良さを再発見するのもいいかも!三原のまちの魅力をもっと知ることができる動画にこれからも注目です。


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