「アート×地方」ANA meets ART“COM”に迫る ~展示会編~
“アート”をキーワードに新しい地域創生、芸術・文化の在り方を探るプロジェクト「ANA meets ART“COM”」が三原市で展開中です。航空会社のANAホールディングス株式会社の主催で、なんと三原が全国3カ所の舞台の一つに選ばれました。
プロジェクトは、都市部で活動するアーティストが、地方の人や文化と触れ合いながらアート作品を制作し、完成した作品の展示会を開催するというもの。芸術や文化に触れ合い、学ぶ舞台を「地域」に置くことによって、地域の新たな魅力やコミュニティを作ることをめざしています。また同時に、東京一極集中ではない、地方の空気をまとったアフターコロナの「新しい芸術・文化」が生まれるきっかけとなることも目標にしています。
市公式noteでは2回にわたってこのプロジェクトを紹介します。まずは2月14日まで開催されている展示会の様子を、2回目の記事ではプロジェクトで生まれた地元の人たちとの交流について紹介します。
会場のノスタルジックな雰囲気がおもしろい
展示会場は、三原市港町の「CINEPATIO(シネパティオ)」。この場所は昔映画館でした。会場には当時の看板なども残されており、ノスタルジックな雰囲気をかもし出しています。
会場スタッフの人によると、アーティストの方も「昭和の雰囲気が残っているのがおもしろい」と興味を持っていたとのこと。作品自体はもちろん、アートと一体となった会場の雰囲気を楽しむことができます。
作品の随所に三原らしさが
プロジェクトに参加するアーティストは8名。皆さんは昨年秋に三原を訪れ、市内でのフィールドワークなどを行いながら作品を完成させました。そのため作品の随所に「三原らしさ」が散りばめられています。
三原名物のタコの漁で使う「タコつぼ」や、瀬戸内や山間部の風景、個性豊かな人物など、三原に住んでいる私たちが当たり前と感じている「ヒト」や「モノ」、「風景」がアートとして生まれ変わり、見る人に訴えかけてきます。ジャンルは写真や映像、詩などさまざまで、QRコードを読み込むとダンスや歌が流れるなどの仕組みもあり、「次はどんな作品なんだろう」とドキドキワクワクします。
アートを通じて発見するまちの魅力
生まれも育ちも三原の私にとって「いつも行く海水浴場が実はこんなに素敵な場所だったのか」「三原にもこんな人たちがいたの!?」と驚きの連続で、ふるさと三原を再発見できた気がしました。同時に市外の人には、「三原っておもしろそうな町だな」と新鮮に感じてもらえるのではないかと思いました。作品に登場する景色や場所を巡り、アーティストの思いに寄り添うというのも楽しみ方の一つかもしれません。皆さんもぜひ会場で、作品の中にある「三原」を感じてみてください。
次回はアーティストが三原の人々と出会うことでどんな化学反応が生まれたのかを紹介します。お楽しみに!
開催情報
ANA meets ART“COM” ビエンナーレ
と き 令和3年2月14日(日曜日)までの金・土・日曜日と祝日10時~17時
ところ CINEPATIO(シネパティオ)三原市港町一丁目7番16号
入場料 無料
https://www.ana.co.jp/ja/jp/domestic/promotions/art_com/