Vol3 「先祖の神様」を神社までお送りする行事 市岡八幡神社 神殿入(こうどなり)

三原市公式note
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三原市大和町萩原(だいわちょうはいばら)にある市岡八幡神社(いちおかはちまんじんじゃ)では、毎年11月の御神燈(ごしんとう)と呼ばれる提灯を掲げて、神社本宮まで「先祖の神様」のお送りする行事「神殿入(こうどなり)」が行われます。

ぐっと冷え込む大和の11月の夜、その21時頃になると暗闇の中を「山車(だし)」と呼ばれる提灯を付けた車を先頭に明かりが連なり、御神燈を掲げた氏子(うじこ)と呼ばれる地域の人たちが続く。
 太鼓や鉦(かね)の音が鳴り響く中、次第に氏子の掛け声もにぎやかになっていき、次第に熱気に包まれていきます。
 秋の例大祭の前夜、各家の軒先に吊るされた御神燈の元に本殿にお鎮まりのご先祖様がお戻りになり、一家で団らんをされます。その後お戻りになられたご先祖様を、本宮までお送りするのがこの地区の神殿入です

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5地区10班から集まった5台の飾り付けられた山車の上では、太鼓や鉦の音が鳴りながら進行する。
全ての地区がそろうと境内にのぼり、宵祭りと呼ばれる前夜祭が始まり、日をまたいで萩原神楽保存会による神楽が奉納され、翌朝の例大祭へとつながっていきます。
竹に下げられた御神燈を運ぶのは、昔は子どもの役目でした。夜も深まる中で外に出られるのは子どもの一つの楽しみだったそうです。現在は少子化の影響もあり、大人も担いでいます。 

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この神殿入は2020年はコロナの影響で中止となりました。これまでは、どんなに寒くても、氏子が少なくなってきても「毎年、当然やるべきこと」と、古くから地域に根付いた伝統行事でした。
宮司の潮禎雄(うしおさちお)さんは「50年近く務めてきて中止は初めてだった。不思議と雨も降らずに続いてきたんです」と寂しそうな顔をされていました。
潮さんは「ご先祖様がいてこその今の私たち。神の殿と書く神殿入は、ご先祖様の御霊(みたま)をお見送りするという意味を深く感じます。」と話されました。

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「先祖」と聞くと仏教を思い浮かべがちだと率直にお伺いすると「私たちのあり方を考えると、自然の恵みやご先祖様に自然とたどりつく。それだからこそ古くから続いて大事にされてきたのだと私は思います。」と話して下さった。地域のみなからは「来年は神殿入だけでもやりたい」という声が上がっているそうです。

今回、実際のお祭りは取材できなかったので写真やDVDを見せて頂いきました。
寒い夜に浮かぶ提灯やにぎやかなお囃子(はやし)。お祭り好きな私は夜に奉納される神楽とともに実際に見てみたい気持ちが強くなりました。
私も、ご先祖様に感謝しながら「来年こそは」と祈っています。

この記事を担当しているママライターの紹介はこちらから→https://note.com/miharacity/n/n77f4f0543c64/edit


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